ロンドンに在住している日本人のDiceです。つい先日、ロンドンで初雪を見ることができました。
このブログでは、渡英前に準備すべきこと9選について紹介していきます。イギリスに渡航してすぐの段階では、生活を整えるためにたくさんのタスクをこなす必要があります。少しでも苦労を減らすために、日本にいる間にできることはなるべく事前に準備をして出国したいですよね。また、私も渡英前に留学エージェントに相談したり、渡航前に準備すべきことを記載したサイトをたくさん参照しましたが、実際にロンドンに着いてみて、「渡英前にこれも知っておきたかった」「日本にいる間にこれも準備しておけばよかった」と思うものがたくさんありました。
今回は、①イギリスに留学する予定の方、②YMSを取得する予定の方、③イギリスに駐在する予定の方を対象に、イギリス渡航前に準備すべきこと9選について、かゆいところにも手が届く形で紹介していきます。
①VISAの取得
長期留学(6か月以上)、YMS、駐在を予定されている方は、渡英前にWeb上でVISAの申請が必要です。どの種類のVISAの申請であっても、必要項目の入力には概ね1~2時間程度を要するかと思います。駐在の方は会社が準備してくれる場合もあるかと思いますが、長期留学やYMSを予定されている方は、エージェントを利用しても、基本的には自分で必要項目を入力することになります。長期留学を検討している方はStudent Visa、YMSの方はYouth Mobility Scheme Visaのサイトから申請してください。各項目をどのように入力すべきかについては、一般社団法人日本ワーキングホリデーネットワークのサイトが参考になると思います。YMS Visaの入力項目を案内していますが、Student Visaでも質問項目は概ね共通しているので、参考にできるかと思います。よくある注意点として、
- 入力項目として、過去10年の渡航歴があるため、直近10年分の海外渡航歴を整理しておくこと
- 入力項目として、滞在予定先がありますが、実在する住所であれば適当なホテルを入力しても問題ないこと
- 入力項目として、イギリス滞在許可証のBRPカードの受取先の郵便局があるため、ロンドン中心地の受け取りやすい郵便局を指定すること。ただし、2024年12月31日をもってBRPカードは廃止されてeVisaに切り替わるため、2025年1月以降は入力項目から外れる可能性があります。
- YMS Visaは資金証明が必要となるため、保有期間や金額の要件を満たした貯蓄を事前に準備すること。Visa申請料、NHSの保険料、貯蓄額要件、航空券代、渡英後の滞在費、賃料や敷金、その他初期費用、現在の為替やロンドンの物価を考慮すると、大学や語学学校の学費を除いても少なくとも120~150万円程度を準備する必要があります。また、貯蓄先の金融機関が英語の資金証明書を発行してくれないケースもあるため、通帳等を翻訳してくれる業者を選定しておくこと。Student Visaは、資金証明は必須項目ではありませんが、ランダムで政府から要求されることがあるため、万が一に備えて同様の準備をしておくことをオススメします。
Visa申請後は、東京なら築地にあるVisaセンター(VFS Global Tokyo)に自らが指定した日時に訪問し、必要書類などを提出するステップに移ります。問題なく申請手続きが進めば、1~2週間ほどでVisaが発行されます。その他、パスポートの有効期限はしっかりと事前に確認しておきましょう。
②住居候補を絞っておく
海外(日本を含む。)からイギリスに入国する場合、イギリスで賃貸する場合には原則として内見が必要です。そのため、事前に住居を確定させることは難しい場合が多いかと思いますが、特にロンドンのホテルは結構な金額がかかるため、事前に住居候補地をある程度絞っておくことをオススメします。ロンドンの賃貸に関する情報は、【2024年徹底解説】ロンドン賃貸の全体像と契約前に確認すべき事項10選にまとめているため、是非ご覧ください。
なお、学生寮を希望する場合は内見せずとも事前に住居を確保できると思いますので、留学を考えている方は学生寮に住むことも検討してみてください。また、シェアハウスを検討されている方は、MixBでルームメイトを探すのがよいと思います。
③デビットカード・クレジットカードの取得
ロンドンでは、ほとんどの場所でデビットカードやクレジットカードを利用できます。屋台でもカードが使えるほどキャッシュレスが進んでいるため、現金が必要となる機会はかなり限定されます。むしろカード決済しか受け付けていない店舗もありますので、必ず渡英前にデビットカードやクレジットカードを準備しておきましょう。また、ロンドン市内で利用できるOysterカードがなくても、空港に着いて電車に乗るときにデビットカードやクレジットカードをタッチすることで乗車できます。空港に着いて間もないタイミングで、タスクを減らすことができるのは安心です。
また、長期で滞在する場合、為替手数料を抑えることが本当に重要です。少しでも貯蓄を目減りさせないように、必ず為替手数料の安いカードを発行しておきましょう。現在では、デビットカードのWiseが最も為替手数料を節約できます。渡英後に必須のカードと言えます。渡英前に準備することがベストですが、イギリスでも発行できますので、万が一発行せずに渡英してしまった方も、是非イギリスで発行することをご検討ください。なお、Wiseは初回利用時のみタッチ決済は機能せず、カードリーダーにカードを挿入して暗証番号を入力する必要があります。また、チャージのための入金に事前審査があるため、空港到着後早速利用したい場合は、事前に国内でチャージして一度カードを利用しておくことをオススメします。
⇒Wiseの新規開設はこちら
また、クレジットカードを発行するためには信用力が必要です。イギリスでクレジットカードを発行するのは一定のハードルがあるため、日本にいるうちにクレジットカードを発行しましょう。海外で利用する場合のオススメのクレジットカードは時々によって異なりますが、後述のとおり楽天モバイルを利用するなら楽天カードを使用すると、為替手数料が比較的安く、楽天ポイントを携帯料金に充てることができるため、海外でもポイントを有効活用できます。また、審査が通りやすくて為替手数料も比較的安いクレジットカードとして、エポスカードもオススメです。
⇒楽天カードの新規入会はこちら
⇒エポスカードの新規入会はこちら
④航空券の手配
渡英日が決まったら航空券の手配をしましょう。効率よく直行便を利用するか、トランジットを利用して航空券代を節約するかは人によって様々だと思いますが、航空券の選択肢の多いエアトリを利用すれば、希望の航空券を取得できると思います。
⇒エアトリでの予約はこちら
⑤楽天モバイルへの切り替え&SIMの購入
海外に転居しても、引き続き日本国内の携帯電話番号を維持したい方もいるかと思います。また、できることなら携帯電話の料金も抑えたい。そういった方々には、楽天モバイルがオススメです。
楽天モバイルは、①イギリスでも毎月2GBのインターネット通信料を無料で利用できます。また、②楽天Linkというアプリを使えば、国内への通話もすべて無料で行うことができます。さらに、③デュアルSIMにすることで、一つのスマートフォンで、イギリスの通信事業者と楽天の2つを利用することができるようになります。現在、日本国内で月額3000円内で、これだけ充実したプランを提供している通信事業者は他にないため、海外在住予定の方は楽天モバイル(eSIMも対応可)に切り替えることをオススメします。
⇒楽天モバイルの申込はこちら
また、海外から日本の「0120」に電話をかけたい場合、現在はMy050のみが架電できるサービスを提供しています。登録の際には住民票の提出が求められるため、フリーダイアルに定期的に電話する必要のある方は、日本にいる間にこちらの登録もしておきましょう。
さらに、イギリスに着いたら目的地にスムーズに到着するためにも、すぐにインターネット通信を利用したいですよね。日本にいる間にイギリスで使えるSIMを購入しておくと、イギリスに着いた直後からインターネットを利用できるので安心だと思います。万が一、日本国内にいる間にイギリスで使えるSIMを準備できなかった方々は、中心地であればコンビニやスーパーマーケットでもSIMを購入できますので、是非探してみてください。イギリスは日本と比較して通信費が安いです。イギリスの通信事業者の選択に悩んでいる方は、携帯電話番号が付いていて特に費用対効果の高いLebaraをオススメします。
⇒Lebaraの申込はこちら
⑥海外保険の加入
イギリスに長期滞在する方は、NHSという健康保険に加入することが義務付けられており、診察料も無料で受診できます。この観点からは、必ずしも海外保険に加入する必要はありません。
しかし、イギリスで診察を受けようとすると1~2週間以上待たされることもあるため、すぐに病院にかかりたい人は私立病院の診察もカバーしている海外保険に加入しておくと安心だと思います。また、日本と比較すると盗難被害に遭遇する可能性が高いので、盗難保険を付帯しておくと安心です。個人的には、AIGの海外保険が比較的リーズナブルなのでオススメですが、保険内容は個々人によってどこまでカバーしたいかが異なると思いますので、慎重に他社比較をしてみてください。
⑦各種行政手続
出国前には、各種行政手続が必要となります。人によって必要な手続きは異なると思いますが、共通して検討すべき事項について以下列挙します。
- 海外転出届:海外に1年以上滞在する場合に必要な手続。転出予定日の14日前から届出が可能で、住民登録している市区町村役場の窓口で手続きを行います。この手続きで、国民年金の資格も喪失します。ただし、任意で加入することは可能です。
- マイナンバーカードの失効手続:海外転出に伴い、マイナンバーカード又は通知カードも失効するため、海外転出届とともにこちらの手続きも経ましょう。
- 健康保険の喪失手続:国民健康保険に加入されている方は、市区町村役場の窓口で資格喪失の手続も行いましょう。健康保険組合に加入している方は、各組合に資格喪失に関する手続きを事前に確認しましょう。
- 納税管理人の選定:年度途中で海外に転出する場合、その年度の住民税が課税されるため、納税義務者に代わって納税に関する一切の手続きを行う納税管理人を選定して、所管税務署に申告書を提出する必要があります。翌年に確定申告が必要な方も納税管理人を選定する必要があるため、忘れずに手続きを経ましょう。なお、イギリスから翌年の確定申告を提出したい場合は、あわせてWebで申告できるようにIDとパスワードを取得する申請手続も行いましょう。
- 運転免許証の更新:更新期間内に海外にいることが予定されている場合、特例として更新期間前に運転免許証の更新ができますので、住所地を管轄する公安委員会で更新手続きを経ましょう。
- 国際運転免許証の取得:ジュネーブ条約に基づき、イギリスに入国した日から1年間は日本の運転免許証によってイギリスで普通自動車を運転することができます。そのため、厳密には国際運転免許証の取得は不要ですが、イギリスでレンタカーを借りる場合や、万が一警察に運転免許証を提示する場合、日本の運転免許証を提示しても相手方は日本語を読むことができない可能性が高いため、国際運転免許証を取得しておいた方がトラブルを避けることができます。イギリスで運転することを予定している方は、住所地を管轄する公安委員会で取得しましょう。
- 在留届:こちらはイギリス到着後ですが、住居が決まり次第、Web上で日本大使館に在留届を提出しましょう。
- NHS・GPの登録:こちらもイギリス到着後ですが、NHSを利用するためにははじめに病院の登録が必要となります。NHS登録ができる住居近くの病院をWebで検索して、Webで登録手続きを経ましょう。無事登録されると、後日住所宛に登録が完了した旨の手紙が届きます。
⑧日本から持っていくべきもの
日本から何を持っていくべきか悩んでいる方も多いと思います。日本からたくさんのものを持っていきたい方は、①搭乗航空機の手荷物を増やすこと、②船便の利用、③航空便の利用をご検討ください。私は手荷物として3辺の長さ計157cmの大きなスーツケースを2つと大きなリュックサックを持ち込みましたが、個人的に日本から持ってきて本当によかったものを厳選して紹介していきます。
圧縮袋:イギリスは衣服が高く日本の製品と比較すると粗悪なため、冬服と夏服、コートにスーツも持っていきました。その際に、衣服を圧縮してくれるZ ZONAMAの圧縮袋が大変役に立ったため、こちらの利用をオススメします。その他、37.2℃ Binetsuのトラベルポーチも便利でした。
IONACのシャワーヘッド:イギリスの硬水と乾燥が髪をカサカサにします。本当に、日本では経験のなかったくらいのコンディションになります。初めて経験すると結構ショックを受けます。女性に限らず、男性も十分なケアが必要だと思います。IONACのシャワーヘッドを使用してから、日本のときのコンディションとそれほど差がない状態になりましたので、とてもオススメです。イギリスのAmazonでも販売されているのですが、定期的に品切れになるのと価格も2倍くらい差があるので、日本にいる間に購入した方がいいでしょう。また、メーカーから3~4か月に1回カートリッジを替えることが推奨されているので、カートリッジもあわせて購入しておきましょう。
洗濯ネット:イギリスの洗濯機は、日本の性能よりも数世代遅れているのが一般的です。また、硬水かつ叩き洗いが主流であるため、衣服も非常に傷みやすくなっています。洗濯ネットで衣服を保護するのはマストです。また、ロンドンでは洗濯ネットを売っている店がほとんどないので、日本のダイソーなどで事前に買っておきましょう。
ドライヤー:ドライヤーも日本製のものの方が圧倒的に質が高いです。イギリスの電圧は230Vなので、それに対応していればお好みのものを選んでいただければいいと思いますが、特にこだわりがなければパナソニック・ナノケアのドライヤーは間違いないかと思います。
TESSANの変換プラグ:イギリスと日本とでは電源の挿し口の形状が大きく異なるため、変換プラグは必須です。また、日本製品の挿し口に合ったものは日本の方が購入しやすいため、渡英前に購入しておきましょう。充電口の多い、TESSANの変換プラグは使いやすいです。私は5つほど購入していきました。
お箸:ロンドンでは、中々お箸を手に入れることが難しく、たまに見つけても韓国産の金属製のものとなってしまうため、お箸は日本から持っていくと便利です。ラーメンなどをフォークで食べるととても違和感を覚えます。
味覇:醤油やみりんは少しお金を積めば購入できますが、味覇(ウェイパー)は購入できません。また、味噌も一応購入可能ですが、ロンドンでの市販品はしっくりこないものが多いので、お好みの味噌も持ってくるとよいと思います。個人的には、日本のレトルトカレーと水で溶かすタイプのお茶の粉もなかなか手に入らないので、持ってくることをオススメします。
その他、日本製品の方が圧倒的に品質の高いサランラップやガムテープ、体質によっては常備薬、コンタクトレンズ溶液や化粧品など、日本から持ってきた方がいいものはまだまだありますが、生活必需品の多くは帰国前の方がMixBでお手頃な価格で出品されていることも多いので、イギリス到着後にこちらのサイトを活用するのもいいと思います。
⑨英語の勉強
ロンドンで生活する以上、英語を聞き取れる・話すことができることは生活する上で不可欠です。日常生活の中では、様々なトラブルが発生します。特に、日本の生活よりも勝手がわからないイギリスの生活なら尚更です。十分に英語が聞き取れない・話せないことで損をすることがとてつもなく多いことを痛感すると思います(IELTS7.0で留学した私も、いくつも苦い経験をあげることができます)。少しでも快適な生活を送るために、渡英前までに十分に英語を勉強しておきましょう。
スピーキングは、DMM英会話やネイティブキャンプなどが有名でリーズナブルですが、個人的にはネイティブスピーカー講師しかいないCambly(キャンブリー) の利用をオススメします。ネイティブスピーカーしかいないので表現や発音は当然ナチュラルですし、質の高い講師が多く、私自身ロンドンで生活している今でも利用しています。
⇒Camblyの申込みはこちら
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、渡英前に準備すべきこと9選について紹介していきました。イギリスに渡航してすぐの段階では、生活を整えるためにたくさんのタスクをこなす必要があります。少しでも苦労を減らすために、日本にいる間にできることはなるべく事前に準備をして渡航したいですよね。このブログで提供した情報によって、皆様のイギリス生活が少しでも安心して充実したものとなることを心から願っております。
また、ロンドンでの暮らしやヨーロッパの旅をYouTubeでもお届けしています。ブログでは伝えきれない、動画を通じたリアルな体験や美しい風景、実際の雰囲気を感じていただけると思いますので、是非チャンネルにも遊びにきてください!
YouTube: https://www.youtube.com/@mriiy15
コメント