世界の金融街シティ・オブ・ロンドンの歴史とBank周辺オススメPUB3選

ロンドン生活

ロンドンに在住している日本人のDiceです。太陽を見るとちょっとテンションが上がる今日この頃です。

このブログでは、世界の金融の中心地であるロンドンのCity of London(シティ・オブ・ロンドン)を紹介していきます。日本にも東京駅や兜町周辺に世界中から金融機関が集まっていますが、シティ・オブ・ロンドンはとても古くからの歴史があります。今回は、ロンドンの金融街シティ・オブ・ロンドンの歴史について知りたい方、その歴史を味わいながら、金融街のあるBank駅周辺のオススメPUBを楽しみたい方に向けて、ちょっとした豆知識と在住者がオススメするPUBを紹介していきたいと思います!

また、Bank周辺やPUBの雰囲気をYoutubeでも配信していますので、是非ご覧ください!

まずは、シティ・オブ・ロンドンのはじまりについて見ていきましょう。

ロンドンの金融街シティ・オブ・ロンドンは、2000年以上にわたりヨーロッパ屈指の金融センターとしての地位を築き、発展してきました。その歴史は、紀元1世紀頃、ローマ帝国によって「ロンディニウム」として設立されたことから始まります。テムズ川沿いの商業的な利便性を生かし、商取引や物流の拠点として成長しました。この時代に構築されたローマの街道や橋が、後の商業拠点としてのロンドンの基礎を形成します。ローマ帝国の崩壊後、ロンドンは一時的に衰退しましたが、1066年のノルマン征服後、ロンドンは王国の首都として機能し、12世紀頃には、職業組合であるギルドが形成され、商人たちが自治権を獲得し、ロンドンは再び商業の中心地として復活します。

16世紀から17世紀にかけて、ロンドンは国際貿易と海上交易の中心地として発展しました。この時期にイギリスの海軍力が強化され、1600年に設立された東インド会社などが海外との商業貿易を支える役割を担います。これにより、ロンドンは富の集中する場所となり、銀行業や貿易関連ビジネスが急成長しました。

シティ・オブ・ロンドンが世界の金融の中心地になっていることを知る人は多いと思いますが、そのきっかけがコーヒーハウスにあることをご存じでしょうか?1650年頃、定期的な水道供給システムがなかったイギリスでは、人々はきれいな水を飲むことができず、殺菌のためにアルコールを含めて沸騰させた水を飲んでいました。ほとんどの人がほとんどの時間、酔っ払っていたのです!

そんな中、トルコからコーヒーが持ち込まれ、アルコールに代わる殺菌された飲料水がイギリス国内に持ち込まれます。1650年に、イギリス最古のコーヒーハウス「Jacobs」がオックスフォードのハイ・ストリートで営業されて以降、酔っぱらわずとも安全な飲み物を嗜むことのできる場所として、ロンドンにも数多くのコーヒーハウスが誕生します。このコーヒーハウスが、商人や投資家、金融業者たちの社交場として機能し、航海や貿易の情報交換、取引、保険契約などが行われるようになります。世界最大の海運市場の正式な取引ルールが生まれる場所となったのです。今日の国際的な金融システムはコーヒーハウスで形成されたという点で、ロンドンにとってコーヒーハウスは特別な意味を持ちます。1694年には、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行(Bank of England)も誕生します。

ところで、イギリスはコーヒーよりも紅茶が有名では?と思った人もいるかと思います。当初のコーヒーハウスは、1700年代後半にはティーハウスに取って代わられました。コーヒーハウスが主に男性に利用されていたのに対し、ティーハウスは女性や家族連れに人気があったことによる、社会的な需要の変化によるものです。また、税制上の理由から紅茶が大幅に値下がりし、淹れやすく、提供されやすいものとなり、今日では紅茶の方が有名になったという経緯があります。

18世紀後半から19世紀までの産業革命により、ロンドンの金融街は一層発展しました。工業の発展に伴い、国内外の商取引が増加し、金融機関の役割がさらに重要視され、1811年には、ロンドン証券取引所が公式に設立され、証券市場は本格的に整備されました。

20世紀に入ると、第二次世界大戦によってシティ・オブ・ロンドンも大きな被害を受けます。しかし、戦後の復興によって再び金融の中心地として返り咲き、1970年代から1980年代には、ロンドンの金融市場が大規模な自由化を推し進め、「ビッグバン」と呼ばれる1986年の改革によって、証券取引の電子化と国際資本の流入が促進されます。

今日では、シティ・オブ・ロンドンは金融サービス、保険業、ファンド管理、外国為替市場など、幅広い分野で世界的な影響力を持つようになりました。Brexit後も、シティは国際金融センターとしての地位を保ち、Fintech企業の進出や技術革新によって新たな成長を続けています。現在のシティ・オブ・ロンドンは、地図の赤枠内の地域を指します(2024年11月Google Mapから引用)。

ここまでシティ・オブ・ロンドンの歴史について簡単に概観してきましたが、こうした歴史を味わいながらお酒を嗜むことができるのがロンドンの醍醐味!それでは早速、金融街の中心に位置するBank周辺のオススメPUB3選を紹介していきます。

また、Bank周辺やPUBの雰囲気をYoutubeでも配信していますので、是非ご覧ください!

1652年にロンドン初のコーヒーハウスとして創業されたThe Jamaica Wine House。コーヒーハウスとしても有名ですが、PUBとしても有名です。このPUBは、オススメのビールを聞くと「試飲してみる?」と色々な種類のビールを順番に試飲させてくれる太っ腹っぷり!いくつか飲んでみて、口当たりの良かったSaisonを嗜みました。

レドンホール・マーケットの入り口にあるNew Moon。立地も相まってどの時間帯も混んでおり、レドンホール・マーケットの中でも特に人気の高いPUBです。ビールもハーフサイズから注文でき、価格も£3.65~と中心地のPUBとは思えないリーズナブルな価格ハリーポッターの舞台となった場所としても有名なレドンホール・マーケットで、ロンドンの金融街の雰囲気も味わいながらお酒を楽しめる憩いのスポットです!

タワーブリッジ周辺の観光を検討している方は、【在住者オススメ】ロンドン半日観光モデルコースー食と夜景を目一杯楽しむ編ーも紹介しているので是非ご覧ください!

高級感のある空間でお酒を嗜みたい人は、The NEDにあるPUBがオススメ。5つ星ホテルのグランドフロアにいくつかのPUBが並んでいます。気軽にお酒を飲むというより、じっくりとラグジュアリーな空間でお酒を嗜みたいという方向け。せっかくならビールではなく、カクテルを注文してみてもいいかもしれません!

いかがでしたでしょうか。

ロンドンの金融街シティ・オブ・ロンドンの歴史について知りたい方、その歴史を味わいながら、金融街のあるBank駅周辺のオススメPUBを楽しみたい方に向けて、ちょっとした豆知識と在住者がオススメするPUBを紹介していきました。物価高で普段の生活はカツカツですが、たまには歴史の深い街でお酒を味わうのも一興かと思います。

ロンドンにはまだまだ魅力的なスポットがたくさんあります。ロンドンでの生活に役立つ情報をはじめ、日本人在住者だからこそオススメできるスポットとモデルコースを色んなバリエーションで発信していきますので、他のブログも是非ご覧ください

また、ロンドンでの暮らしやヨーロッパの旅をYouTubeでもお届けしていますブログでは伝えきれない、動画を通じたリアルな体験や美しい風景、実際の雰囲気を感じていただけると思いますので、是非チャンネルにも遊びにきてください!

YouTube: https://www.youtube.com/@mriiy15

コメント

タイトルとURLをコピーしました