ロンドンに在住している日本人のDiceです。11月に入り、お日様を見る機会がグンと減りました。
このブログでは、毎年11月5日に開催されるイギリス最大のたき火祭り、ルイス(Lewes)で開催されるガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)を紹介していきます。日本でたき火というと、キャンプファイヤーを囲って踊るかわいい画をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、このお祭りはそんな可愛らしいスケールではありません!世界中からこの日のために観光客が集まる、世界最大のたき火祭りといわれており、炎、炎、炎!で埋め尽くされる盛大なイベントです。
今回は、イギリスのお祭りに参加してみたい方、他の観光では味わうことのできないユニークな体験をしたい方に向けて、ルイス(Lewes)のガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)の概要と参加方法を紹介していきたいと思います。また、静止画よりも動画の方が迫力があるので、Youtubeも是非ご覧ください!
ガイ・フォークス・ナイトの起源
まずは簡単に、ガイ・フォークス・ナイトの起源について説明します。
ガイ・フォークス・ナイトは、毎年11月5日にお祝いされるイギリスの記念日です。ガイ・フォークス・デー(Guy Fawkes Day)やボンファイア・ナイト(Bonfire Night)と呼ばれることもあります。このイベントの起源は、1605年11月5日の「火薬陰謀事件」にあります。この事件は、カトリック教徒の一団が、プロテスタントであるイギリス国王ジェームズ1世から迫害を受けていたため、国王のいるイングランド議会ごと爆破してジェームズ1世を暗殺しようとしたものです。ガイ・フォークスはこの陰謀の一員であり、議会の地下室に大量の火薬を仕掛けた人物として知られています。この計画は失敗に終わり、ガイ・フォークスは捕らえられましたが、この陰謀が防がれたことを祝して、イギリス国民は毎年11月5日に大規模な焚き火を行い、花火を打ち上げるなどしてこの日を記念するようになりました。
現在、11月5日が近付くとイギリスの各地でたき火や花火のイベントが開催されますが、その中でもイギリス最大規模といわれているのが、イギリス南部の田舎町ルイス(Lewes)で開催されるたき火・花火祭りといわれています。
ロンドン中心地からルイスまでの行き方/帰り方
次に、ロンドン中心地からルイスまでの行き方について紹介していきます。
まずはロンドン中心地(例えば、London Bridge駅など)から、Southern Railwayに乗ってブライトン(Brighton)まで向かいます。このくらいのことはGoogle Mapで調べればわかるよ!と思った方もいると思うのですが、注意点があるためこの情報を書いています。
- 1つ目は、Oysterカードが使えない!ことに注意してください。Oysterカードはロンドン市内のみで使用できるカードです。行きでピッをして改札を通過できても、ブライトンの改札を通ることはできません。
- 2つ目は、Off-Peak Day Return Ticket(オフピーク日帰り往復券)を購入すると3分の1くらいの値段で乗車できます。通常の片道乗車券を購入するよりも安く往復乗車券を購入できるので、必ず利用すべきです。
ブライトンに着いたら、その後はバスでルイスまで向かいます。
また、帰りはGoogle Mapで検索するとルイス町内から、ブライトンまでのバスが出ていると表示されますが、実際には17時頃から深夜1時までルイス町内は交通規制がかかるため、この間ルイス町内からバスが出ることはありません!バスを利用したい場合、徒歩30分ほどかけて、A27など大通りまで出る必要があるため、その日にロンドン市内まで終電で帰る予定の方は余裕をもって行動してください。
いざ!ルイスのガイ・フォークス・ナイトへ
いよいよ本題の、ルイスのガイ・フォークス・ナイトを紹介していきます。迫力のある画の数々ですが、動画で見てもらった方がずっと伝わると思うので、Youtubeも是非ご覧ください!
まず、ルイスのガイ・フォークス・ナイトは、16時頃から23時頃まで、いくつかのチームがたいまつを持って町を練り歩きます。鑑賞客は、練り歩きに一緒に参加してもいいですし、道の側から様々なチームが通過するのを待つこともできます。たいまつを持つ前の雰囲気は以下のような感じです。
既に火のついたたいまつを持つ人から、順番に火をつけてもらっていきます。
実際にたいまつの灯がともると、一気に迫力が出ます!
チーム全員のたいまつがついたら、行進のスタートです。爆竹をあちこちで放り投げたりしだすので、町全体が煙に包み込まれます。まるで映画のワンシーンに自分も入り込んだ世界観が広がります!
様々なチームが行進し、合計で7時間にも及ぶ大迫力のお祭りになりますが、最後はともっている火を、丘の上にあるたき火会場に返しに向かいます。町の中の行進は誰もが鑑賞できますが、たき火会場に入るためには£10(約2000円)のチケットを事前に購入する必要があります。
たき火場の炎が燃え盛ると、5階建てレベルの大きな大きなたき火になっていきます!熱気もすごく、本当に圧巻の景色と熱量に変わっていきます。こちらの迫力も動画で見てもらった方がずっと伝わると思うので、Youtubeを是非ご覧ください!
このたき火イベントが終わると、いよいよフィナーレの花火が始まります。今回は終電との関係で花火鑑賞は十分にできませんでした・・・とても心名残ですが、帰り際の遠目から花火鑑賞ができたのでその写真を載せておきます。日本の花火並みに立派な花火が上がっていました!
おまけ-ブライトンの街並み-
今回は、ルイスのガイ・フォークス・ナイトの紹介がメインでしたが、あわせてお昼にブライトン(Brighton)の観光をセットで行うといいかもしれません。
イギリス屈指のリゾートビーチがあり、サッカー選手の三苫薫さんが所属するクラブチームもある、活気があってのびのびとした魅力的な街。別のブログ記事「ロンドンから日帰りできるリゾートビーチ、ブライトンの魅力」でも紹介していますので、是非こちらもご覧ください!
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、毎年11月5日に開催される世界最大のたき火祭り、ルイス(Lewes)で開催されるガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)の紹介でした。イギリスのお祭りに参加してみたい方、他の観光では味わうことのできないユニークな体験をしたい方は、絶対に満足のいくお祭りなので是非参加してみてください。
ロンドンにはまだまだ魅力的なスポットがたくさんあります。それぞれの方の旅行の目的に応じて、日本人在住者だからこそオススメできるスポットとモデルコースを色んなバリエーションで発信していきますので、他のブログも是非ご覧ください。
また、ロンドンでの暮らしやヨーロッパの旅をYouTubeでもお届けしています。ブログでは伝えきれない、動画を通じたリアルな体験や美しい風景、実際の雰囲気を感じていただけると思いますので、是非チャンネルにも遊びにきてください!
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